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SUS420について詳しく解説!

SUS420は、日本工業規格(JIS)におけるステンレス鋼のグレードです。一般的にはASTM規格での呼称であるType 420ステンレスとも呼ばれています。SUS420は、高い硬度と耐摩耗性を持つマートンシティックステンレス鋼であり、刃物や工具、特定の産業用途に使用されます。

SUS420化学組織について

SUS420(Type 420ステンレス)の主な成分は、以下の通りです。

  1. クロム (Cr): 12.0-14.0%
  2. 硫黄 (S): 最大0.03%
  3. リン (P): 最大0.04%
  4. 炭素 (C): 0.15-0.36%
  5. シリコン (Si): 最大1.00%
  6. マンガン (Mn): 最大1.00%
  7. 鉄 (Fe): 残りの成分

これらの成分が組み合わさって、SUS420は高い硬度と耐摩耗性を提供する特性を持っています。クロムと炭素の含有量が高く、硬化性と切削性を向上させる要因となっています。

ただし、成分は製造メーカーや規格によって若干異なる場合がありますので、具体的な材料の成分を確認する際には、製品仕様書やデータシートを参照することをお勧めします。

SUS420(Type 420ステンレス)の主な特性と用途について詳しく説明します。

特性について

  1. 硬度: SUS420は高硬度を持ち、熱処理によって更に硬化することができます。これにより、刃物や工具に耐摩耗性と切れ味を提供します。
  2. 切削性: 切削加工や工具の製造に適した切削性を持っています。
  3. 耐摩耗性: 刃物や工具、特定の部品など、耐摩耗性が求められるアプリケーションに使用されます。
  4. 耐腐食性: 一般的な環境での耐腐食性を持っていますが、他のステンレス鋼よりも劣ることがあります。

用途について

  1. 刃物: ナイフ、はさみ、産業用刃物などの製造に広く使用されます。高い硬度と切削性が、切れ味と耐久性を向上させます。
  2. 工具: 切削工具、工業用のノズル、バルブなどの部品や工具の製造に使用されます。
  3. 産業用途: 特定の産業用途で、高い耐摩耗性や硬度が求められる部品に使用されることがあります。

SUS420は、その高硬度と耐摩耗性によって、特に刃物や工具の製造において重要な役割を果たしています。ただし、耐腐食性が他のステンレス鋼に比べて低いため、環境や用途によっては適切な選択であるか検討する必要があります。